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DIYで自宅の壁の下地に棚やネジをしっかり固定する方法について(その1)

目次

はじめに

 ちょっと前に、知り合いから家の壁に棚を取り付けるので、固定方法について詳しく教えてほしいと聞かれたことがあります。

 その人も、ネットでいろいろと調べたそうなのですが、きちんとわからなかったと。

 なるほど、そうか、こういうことでみんな困っているのだなと思い、試しにネットでいろいろと調べてみましたが、私はあまり納得できるものが見つけられませんでした。

 そういうわけで、写真や図を交えてわかりやすく残しておこうと思ったわけです。 

1.最初に・・・なぜ壁にきちんと固定することが必要なのかを考える

 地震で生き残るために一番重要なことは、ケガをしないことです。ケガをしなければ、病院に行くこともないし、病院の混雑も緩和できます。

 そして、一番重要なことは、助けられる側でなく、助ける側になれるということです。

  大規模な地震では、広域的に被害が発生するため、助けはすぐにこない可能性が高いのです。

 まず、なぜ自宅でいるときに地震でケガをするのでしょうか。

 1.家が倒壊する

 2.家具が転倒してそれに当たってケガをする

 3.割れたガラスでケガをする。

1について 

  国土交通省のホームページでも「(当時の資料で)現在の耐震基準を満たさない昭和56年以前の建物に被害が集中」というように紹介されています。昭和57年の建築基準では倒壊の被害が比較的少なかったという資料です。さらに、その後に起きた地震の影響もあり基準は厳しくなっています。

2について

 私は、これが、現在の地震対策でとても大事なことであると確信しています。数年前に阪神大震災の各事例を読んだのですが、もっとメディアに取り上げられてもいいと思っています。

www.nhk.or.jp

 阪神大震災で、建物内でケガをした人の半数が家具の転倒、落下が原因でした。

「住宅における地震被害軽減に関する指針」の公表について : 防災情報のページ - 内閣府

 この内閣府の指針にもあるように、国は居住空間の安全の確保をするためには、「住宅の耐震」、「居住空間の安全の確保」が必要と言っているわけです。お住まいの自治体の防災のページを見ると家具の転倒防止についての広報もされているはずです。

 家具の固定は必要なのです。

 でも、家具の転倒防止をしようにも、壁の内部の状況がよくわからないと、壁に取り付けたビスがズボッと抜けてしまいます。また、きちんと棚を壁に取り付けていないと落下してケガをするかもしれません。

 そういう意味で、壁にきちんと固定するということは、非常に大事なことです。

2.壁の内部構造を知る

 消防庁の資料です。

 でも、 この資料では壁の中の様子がちょっと分かりづらいですね。

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 家は、住宅メーカーや工務店により、「2x4」(ツーバイフォー住宅)、木造軸組み工法、木質パネル工法、軽量鉄骨工法、鉄筋コンクリート工法などいろいろな工法があるので、一概に壁の中の構造がどうなっているかいえません。 

 でも、まあ「木造」といわれる家ならば、木造軸組み工法が多いと思うので、その話をします。

 ここで、普通の感覚ならば、「難しいことを考えずに壁にビスをとめればいいのでは?」と思いますよね。

 ところが、ビルも役所も一般の住宅も、火事のことを考えて壁は不燃材を使っています。つまり石膏ボードです。これは、白い粉の石膏を固めて、表面を紙のようなもので覆った板です。不燃性能を持ち、加熱により煙・有毒ガスの発生もないといわれています。大きさは多くの場合は1820x910mmです。

 このボードを取り付けて、このボードの上に仕上げとして、きれいな壁紙(クロス)を貼っているわけです。

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 建物を火事から守るため(法令を守るため)には石膏ボードの壁が必要なわけです。

 ここで、重要なポイントとしては、石膏ボードはいわゆる建築的な「強度」はないということで、最初からこのボードに何かを固定するということは考えられていないということです。防火のための壁と天井です。

 だから石膏ボードの壁は悪者ではありません。必要なものです。

 もし、あなたが家を建てる前で、そこに固定したいものがあるならば、その旨を建設業者に伝えておくと、ビスがとまるようななんらかの下地などの補強材を仕込んでおいてくれると思います。

 

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(吉野石膏のホームページより)

 

 石膏ボードにビスをとめようとしても、ボロボロと崩れるだけで固定できません。石膏ボード用のビスも売っていますが、何か軽いものを吊るぐらいならばいいのですが、建築的な意味の「強度」は全くないと言えます。強い力が加わるとスボッと抜けてしまいます。

 

 吉野石膏のホームページにわかりやすい絵があります。

吉野石膏 | 工法紹介 | 一般的な壁・天井工法 | 木造壁・天井下地、鋼製壁・天井下地

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 上記のものは、胴縁(どうぶち)が無いタイプです。上記のように施工している木造住宅もあるようですが、どれくらあるのか私はよくわかりません。

 ちなみに胴縁がある方式は下の写真のとおりです。ちなみに私の家もこの方式です。

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縦方向の太いものが、縦方向の細いものが間柱、横方向に何本もあるのが胴縁

 

 全部の家がこうなっているわけでなく、あくまで一例ととらえてください。でもこう見ればイメージがわきますよね。

 

 つまり、ボードの後ろに隠れている、柱・間柱・胴縁などの下地を狙って木ビスをねじ込むわけです。

 

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  向こう側のボードを貼った時の写真です。

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 こうして写真を見ると、下地として木ビスで狙いやすいのは横方向の胴縁だということが分かりますよね。

 今度は壁の裏側から見た写真です。

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縦が間柱で、横が胴縁です。

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胴縁は測ると16mmの厚みがあります。

こうやって写真をみると、壁の表から 胴縁を 探せばいいということがよく分かると思います。

  ここで言えることは、あらかじめ壁の中を知っていなければ、超能力者でもないのに、どこに間柱があるかなど、外から見ただけでわかるわけがないのです。

  整理すると、下地を探す理由は、石膏ボードには木ビスがきかないからです。当たり前ですが、木製下地にはびっくりするぐらい木ビスが効くので、しっかりと壁に固定できます。

  鉛直方向に軽いものをボードアンカーで石膏ボードに固定するのは、まだ大丈夫かもしれませんが、ボードアンカーは引き抜き方向にはとても弱く、石膏ボードがボロボロくずれて抜けてしまいます。ボードアンカーは転倒防止用には全く不適です。

  胴縁のある方式の住宅では、胴縁を狙って木ビスを打ちこむことをお勧めします。理由は、胴縁でも木ビスが十分効くことと、間柱が探しにくいからです。あと、胴縁自体は細いですが、柱・間柱・胴縁・石膏ボードそれぞれが固定されて、壁という一体のものになっているので総合的には「じょうぶなもの」と考えるからです。

 

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(上の写真に対応した図面を書いてみました)

 

 ただ、細かい理屈をいうと、間柱や柱に重量を持たせたいという気持ちも分かります。しかし、よほどの重量物を壁にとりつけるのでなければいいのではないかと思います。もう、よっぽど心配な人は間柱や柱を狙ってください。そこは自己責任でお願いします。 

 まあ一番ベストの場所は、間柱や柱と、胴縁の交点ですが、ビスをねじ込みたいところに都合よくこの部分が来るはずがありません。

 あと、自分で思った以上にビスの長さは必要です。

 壁に取り付けたいものの厚みを15mmとすると

 15mm + ボードの厚み12.5mm + 胴縁16mm = 43.5mm

 さらに、間柱に固定する場合(間柱に20mmほどねじ込むとして)

 43.5mm + 20mm = 63.5mm

 これ、結構長いですよ。

 

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   壁の中の木材がイメージできたならば、次の実践は楽にできると思います。